カナダ6月貿易赤字が拡大、過去2番目の大きさ

8月5日、カナダ統計局が発表した6月の貿易収支は59億カナダドル(42億4000万米ドル)の赤字と、5月の55億カナダドルから赤字幅が拡大した。モントリオール港で4月撮影(2025年 ロイター/Carlos Osorio)
Promit Mukherjee
[オタワ 5日 ロイター] - カナダ統計局が5日発表した6月の貿易収支は59億カナダドル(42億4000万米ドル)の赤字と、5月の55億カナダドルから赤字幅が拡大した。月間ベースでは過去2番目の大きな赤字で、石油の掘削や精製などに使う高額機械の輸入が一時的な押し上げ要因になった。
輸入は過去3カ月連続でマイナスだったが、6月は1.4%増の676億カナダドル。一方で輸出は0.9%増の617億4000万カナダドルにとどまった。
米国が鉄鋼・アルミニウムに高額の関税を設定した影響もあり、6月のアルミ輸出は3.1%減、鉄鋼輸出は11.4%減と不振だった。
6月の対米輸出は3.1%増加したものの、輸出全体に占める米国向けの比率は前年同月の83%から70%に低下し、対米貿易黒字は前年同月の半分に縮小した。
米国以外の国・地域への輸出は4.1%の減少。ただ依然として過去最高水準近くで推移しているという。