ブラジル、米関税影響の企業に救済計画 免税は含まず=財務相

7月29日、ブラジルのアダジ財務相(写真)は、8月に発効する予定の米国の追加関税で大きな影響を受ける企業を対象に救済措置を計画していると述べた。写真はトランプ米大統領がブラジルからの輸入品への関税を発表した翌日、持続可能なモビリティのイベントで聴衆に挨拶するブラジルのアダジ財務相。ブラジリアで10日撮影(2025年 ロイター/Mateus Bonomi)
[ブラジリア 29日 ロイター] - ブラジルのアダジ財務相は29日、8月に発効する予定の米国の追加関税で大きな影響を受ける企業を対象に救済措置を計画していると述べた。CNNブラジルに語った。
計画には、企業が投資の継続に自信を持てる措置が含まれていると述べた。ただ免税措置は盛り込まないとした。ルラ大統領が計画を審査する。
コスタフィーリョ港湾空港相はこの日、航空機メーカーのエンブラエルを政府が支援すると述べ、同社向けに追加の融資枠を設定する可能性に言及した。
また事情に詳しい関係筋が29日ロイターに明らかにしたところによると、政府は米国に対し、8月1日からブラジル製品に課す50%の関税から食品とエンブラエル製航空機を除外するよう要請した。