ブラジル中銀が利上げ停止、長期据え置き示唆 米関税を注視

7月30日、ブラジル中央銀行は政策金利を15.0%で据え置き、積極的な利上げサイクルを停止した。写真はブラジル中銀本部。2024年12月、ブラジリアでドローン撮影(2025年 ロイター/Ueslei Marcelino)
Marcela Ayres
[ブラジリア 30日 ロイター] - ブラジル中央銀行は30日、政策金利を15.0%で据え置き、積極的な利上げサイクルを停止した。据え置き決定は予想通り。米国の関税が政策当局者の警戒感をさらに高めている。
中銀は前回会合まで7回連続で利上げし、政策金利を2006年7月以来の高水準にした。ただ前回会合で金融引き締めの効果を見極めるため、政策金利を「非常に長期」にわたって据え置くことを示唆していた。
ロイターがまとめたエコノミスト調査では35人全員がこの決定を予想していた。
金利据え置きはほぼ織り込み済みだったため、市場の関心は利下げがいつ開始されるか探るため中銀の声明文に向けられた。
しかし中銀は慎重な姿勢を維持し、政策声明ではこの議論から距離を置こうとした。
金融政策委員会(COPOM)は利上げサイクルを一時停止し、「まだ表面化していない累積的な影響を検証し、現在の金利水準が非常に長期にわたって維持されると仮定した場合にインフレ率の目標への収束を確実にするのに十分かどうかを評価する」と政策当局者は声明に記した。
米ホワイトハウスは30日、トランプ大統領がブラジルに追加的に40%の関税を課す大統領令に署名し、同国に対する関税率を合計50%に引き上げたと発表した。主要な対米輸出品目の一部は対象外とされたものの、大きな打撃となる。
中銀は「ブラジルに対する米国の関税に関する発表を注視しており、委員会は不確実性が高まるシナリオにおいて慎重な姿勢を強めている」と述べた。
中銀は現在の金融政策決定の影響を最も受ける期間である2027年第1・四半期のインフレ率が3.4%になると予想した。6月時点の予想と同じ。
今年と来年のインフレ見通しも、それぞれ4.9%と3.6%に据え置いた。
XPのエコノミスト、ロドルフォ・マルガト氏は、中銀がインフレ見通しを据え置いたのに対し、市場は若干の下方修正を予想していたため、声明は若干タカ派的と受け止められる可能性があると述べた。その上で、短期的に金融政策の見通しを変える要素はないとし、最初の利下げは来年1月になると予想した。
中銀は、必要と判断されれば利上げを再開することをためらわないと改めて表明した。
ブラジルでは経済の過熱、政府の景気刺激策、労働市場の逼迫により、インフレ率が公式目標の3%を大きく上回る状況が数カ月続いている。
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