台湾総統、8月の中南米訪問を延期 台風被害対応で=関係筋

台湾の頼清徳総統は、8月に予定されていた中南米諸国の訪問を延期する。台北で5月撮影(2025年 ロイター/Ann Wang)
[グアテマラ市/アスンシオン 29日 ロイター] - 台湾の頼清徳総統は、8月に予定されていた中南米諸国訪問を延期する。台風被害への対応が理由。台湾代表機関の関係者が29日、ロイターに明らかにした。
中米グアテマラと南米パラグアイにある台湾代表機関関係者によると、訪問は追って通知があるまで延期される。
グアテマラの関係者はロイターに対し、「台湾を襲った台風のため訪問は延期せざるを得なかった」とし、訪問の新たな日程は現時点で未定とした。
パラグアイの首都アスンシオンにある台湾代表機関報道官は、現時点で頼氏は海外渡航を予定していないと述べた。
頼氏はこのほか中米ベリーズを訪問し、米国にも立ち寄る可能性があるとみられていた。
米国務省のブルース報道官は定例会見でこの件について質問されたのに対し、「これまで頼氏の渡航計画は発表されていないため、何もキャンセルされていない」と指摘。その上で、台湾高官による米国への立ち寄りは「われわれの長年の方針と慣行に完全に沿ったもので、これに変わりはない」と強調した。