情報BOX:米・EU関税合意の主な内容

米国と欧州連合(EU)は7月27日、関税交渉で枠組み合意に達した。写真は27日、ターンベリーで会談するトランプ米大統領とフォンデアライエン欧州委員長(2025年 ロイター/Evelyn Hockstein)
[ブリュッセル 27日 ロイター] - 米国と欧州連合(EU)は27日、関税交渉で枠組み合意に達した。
合意の主な内容は以下の通り。
・米国に輸入されるほぼ全てのEU製品に15%の基本関税を適用。これには現在27.5%の関税が課せられている自動車のほか、半導体、医薬品も含まれる。15%が最大の関税率で、既存の関税率には加算しない。
・ただ、米国は2週間後に通商拡大法232条に基づく調査の結果を発表する予定で、半導体と医薬品の関税率については別途決定する。欧州委員会のフォンデアライエン委員長は、これらの分野に関する米国の今後の決定は「別紙」になると述べた。
・全ての航空機・部品、特定の化学品、特定のジェネリック医薬品、半導体装置、一部の農産物、天然資源、重要素材については互いに関税をゼロとする。対象品目は今後さらに追加される見通し。酒類については未定。
・EU製の鉄鋼とアルミニウムに対する関税は50%のままとなる。ただ、フォンデアライエン氏は今後この関税が引き下げられ、割当制度に置き換えられると述べた。
・EUは米国から総額7500億ドル相当の液化天然ガス(LNG)を購入することで合意。年間2500億ドル相当を3年間購入する。EUは米国から核燃料も購入する。
・EUは米国製の軍事装備品を購入することを約束。また、欧州企業はトランプ大統領の2期目任期中に米国に6000億ドルを投資する。