ブラジル消費者物価、中銀目標なお大きく上回る 7月中旬

ブラジル地理統計院(IBGE)が25日発表した7月中旬時点の消費者物価指数(IPCA─15)は前年比5.30%上昇で前月の5.27%から伸びが加速し、ロイターがまとめたエコノミスト予想の5.26%もわずかに上回った。資料写真、2023年5月、ブラジリアで撮影(2025年 ロイター/Adriano Machado)
[サンパウロ 25日 ロイター] - ブラジル地理統計院(IBGE)が25日発表した7月中旬時点の消費者物価指数(IPCA─15)は前年比5.30%上昇で前月の5.27%から伸びが加速し、ロイターがまとめたエコノミスト予想の5.26%もわずかに上回った。
ブラジル中央銀行の目標(3%プラスマイナス1.5%ポイント)を大きく上回った。中銀はインフレ率を目標水準に引き戻すと約束している。29─30日に開く金融政策委員会(COPOM)では政策金利を20年ぶりの高水準に据え置くと広く予想されている。
IPCA─15は前月比0.33%上昇で、前月の0.26%から加速した。ロイター調査の予想中央値は0.30%上昇だった。
IBGEは、前月比の数字は電気料金上昇に伴う住宅費の上昇と、航空運賃の高騰に伴う交通費の上昇に押し上げられたと分析。一方、食品・飲料価格は2カ月連続で下落した。