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SMBC日興4―6月期は最終減益、相場不安定化でトレーディング不調

2025年07月28日(月)17時30分

 7月28日、三井住友フィナンシャルグループ傘下のSMBC日興証券が公表した2025年4-6月期の純利益(連結外の海外拠点含む)は、前年同期比2%減の196億円だった。写真は同社のロゴ。2017年12月、都内で撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Miho Uranaka

[東京 28日 ロイター] - 三井住友フィナンシャルグループ傘下のSMBC日興証券が28日公表した2025年4-6月期の純利益(連結外の海外拠点含む)は、前年同期比2%減の196億円だった。4月に米国のトリプル安で世界の金融市場が不安定化した影響で、トレーディング収益がさえなかった。

投資銀行部門では、M&A(合併・買収)が件数とディール規模ともに前年同期実績を大きく上回り、好調な滑り出しとなったほか、リテール向けの営業部門も、ファンドラップ契約資産残高が拡大するなど、安定収益である残高ベースの収益が堅調に推移した。

一方で、グローバル・マーケッツ(GM)部門は相場が不安定化する中、国内で株式、FICC(債券・為替・商品)ともに国内のポジション運営に苦戦。トレーディング収益が低調となり、営業損益は58億円の損失(前年同期は121億円の黒字)となった。

後藤歩常務執行役員は会見で「金融市場の流れをうまく捉えることができず、期末にかけて顧客フローを取り込み収益を挽回したものの、期初分をカバーできなかった」と説明。金利上昇に対するヘッジはしていたが十分に機能しなかったとし、今後は慎重なポジション運営に合わせてGM部門全体の強化策の検討が必要との考えを示した。

ロイター
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