ロシア、ウクライナとの首脳会談は和平合意の最終段階に=大統領報道官

ロシア大統領府のペスコフ報道官は25日、プーチン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の首脳会談は和平合意を締結する最終段階にならないと開催できないとの見解を示した。写真はロシアのプーチン大統領。アルハンゲリスク州で24日撮影(2025年 ロイター/Sputnik/Alexander Kazakov/Pool via REUTERS)
[モスクワ 25日 ロイター] - ロシア大統領府のペスコフ報道官は25日、プーチン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の首脳会談は和平合意を締結する最終段階にならないと開催できないとの見解を示した。その上で、ウクライナが提案したように8月末までに首脳会談が開催される可能性は低いと指摘した。
ペスコフ氏は、首脳会談について「専門家が策定した条件と合意を確定するものだ」とした上で、「そのような複雑なプロセスを30日以内に完了できるのか。可能性が低いのは明らかだ」との認識を表明した。
ウクライナとロシアは5月中旬以降、計3回の和平協議をトルコで開催してきた。ウクライナはプロセスが遅々として進展していないとし、突破口を開くには首脳会談が必要だと主張している。
ゼレンスキー氏は記者団に対して「私たちとの交渉で、ロシアはその件について議論を始めた。これは何らかの会談形式への進展が既にあったことになる」と語っていた。
ウクライナの代表団は今月23日、わずか40分で終わった和平協議の後、ロシアに対して首脳会談を提案したことを明らかにした。これはトランプ米大統領が先週、合意期限として設定した50日以内と合致する。
トランプ氏は9月初旬までに和平協議が合意に達しない場合、ロシアおよび同国からの輸出品の購入国に対して新たな制裁を科すとけん制した。