米EU、貿易協定枠組みで今週末合意も 欧州委員長とトランプ氏27日会談

欧州連合(EU)と米国は今週末にも貿易協定の枠組みについて合意する可能性がある。4月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[ブリュッセル 25日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会のフォンデアライエン委員長は25日、トランプ米大統領と27日にスコットランドで会談し、米・EUの貿易関係を巡り協議する明らかにした。
フォンデアライエン氏はXへの投稿で「(トランプ)大統領と有意義な電話会議を行い、双方の貿易関係をいかに強固に維持するかについて27日に協議することで合意した」と述べた。
これに先立ち、EU当局者や外交官は、EUと米国が今週末にも貿易協定の枠組みについて合意する可能性があると明らかにしていた。
当局者らによると、米国に輸入される全てのEU製品に対する基本関税は15%、鉄鋼・アルミニウムに対する関税は50%とする内容が合意に盛り込まれる公算が大きい。
トランプ米大統領は同日、米国とEUが貿易協定で合意する可能性は五分五分との考えを示した。
こうした中、EU加盟国は24日、米国との交渉が妥結できなかった場合に備え、930億ユーロ(1090億ドル)相当の米国製品に対する報復関税措置を承認したと、EU外交筋が明らかにしている。