ニュース速報
ワールド

CKハチソンの港湾事業売却、独占交渉期限延長の公算=関係筋

2025年07月25日(金)16時02分

 7月25日 香港の複合企業大手、長江和記実業(CKハチソン・ホールディングス)が228億ドル規模の港湾事業の大半を売却する計画について、米中の政治的な駆け引きが続いていることから、27日の独占交渉期限が延長される可能性が高いと情報筋が明らかにした。写真は3月4日、パナマ市で撮影(2025年 ロイター/Enea Lebrun)

Clare Jim Scott Murdoch Davide Barbuscia

[香港 25日 ロイター] - 香港の複合企業大手、長江和記実業(CKハチソン・ホールディングス)が228億ドル規模の港湾事業の大半を売却する計画について、米中の政治的な駆け引きが続いていることから、27日の独占交渉期限が延長される可能性が高いと情報筋が明らかにした。

同社は戦略的に重要とされるパナマ運河沿いの2港を含む港湾事業を、ブラックロックとイタリアの資産家ジャンルイジ・アポンテ氏のファミリー海運会社MSC率いる企業連合に売却する計画だが、米中の貿易戦争が激化する中で政治問題化している。

23カ国の43港を含む今回の売却交渉は、3月発表の条件に従って香港の実業家、李嘉誠氏が所有するCKハチソンと企業連合との間で27日までの145日間、独占的に行われる。

ただ、同社に近い関係者3人は、27日までに合意がまとまらない場合でも交渉が決裂する可能性は低く、双方が期限を延長して独占交渉を続ける可能性があると述べた。

ブラックロックはコメントを控えた。CKハチソンとMSCはコメントの要請には応じなかった。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

台湾でリコール投票始まる、野党議員24人の解職に是

ワールド

OPECプラス、有志8カ国の増産方針維持 28日の

ワールド

トランプ大統領、ロシアとの核軍縮合意「失効望ましく

ビジネス

アングル:低迷ヘルスケア株、浮上の鍵は米薬価政策巡
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:山に挑む
特集:山に挑む
2025年7月29日号(7/23発売)

野外のロッククライミングから屋内のボルダリングまで、心と身体に健康をもたらすクライミングが世界的に大ブーム

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの習慣で脳が目覚める「セロ活」生活のすすめ
  • 2
    航空機パイロットはなぜ乗員乗客を道連れに「無理心中」してしまうのか
  • 3
    中国が強行する「人類史上最大」ダム建設...生態系や流域住民への影響は?下流国との外交問題必至
  • 4
    「様子がおかしい...」ホテルの窓から見える「不安す…
  • 5
    タイ・カンボジア国境で続く衝突、両国の「軍事力の…
  • 6
    機密だらけ...イラン攻撃で注目、米軍「B-2ステルス…
  • 7
    レタスの葉に「密集した無数の球体」が...「いつもの…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「電力消費量」が多い国はどこ?
  • 9
    羽田空港に日本初上陸! アメックス「センチュリオン…
  • 10
    アメリカで牛肉価格が12%高騰――供給不足に加え、輸入…
  • 1
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの習慣で脳が目覚める「セロ活」生活のすすめ
  • 2
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人口学者...経済への影響は「制裁よりも深刻」
  • 3
    「マシンに甘えた筋肉は使えない」...背中の筋肉細胞の遺伝子に火を点ける「プルアップ」とは何か?
  • 4
    航空機パイロットはなぜ乗員乗客を道連れに「無理心…
  • 5
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 6
    中国企業が米水源地そばの土地を取得...飲料水と国家…
  • 7
    「カロリーを減らせば痩せる」は間違いだった...減量…
  • 8
    中国が強行する「人類史上最大」ダム建設...生態系や…
  • 9
    父の急死後、「日本最年少」の上場企業社長に...サン…
  • 10
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で大爆発「沈みゆく姿」を捉えた映像が話題に
  • 4
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 5
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 6
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 7
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 8
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 9
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 10
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中