ボルソナロ氏の逮捕見送り、SNS制限違反問題でブラジル最高裁

7月25日 ブラジル最高裁は24日、クーデターを計画したとして起訴されたボルソナロ前大統領(写真)がSNS(交流サイト)利用制限に違反したことについて、単発の事案だとして逮捕は見送ると発表した。写真は24日、ブラジルの首都ブラジリアで撮影(2025年 ロイター/Jorge Silva)
[ブラジリア 24日 ロイター] - ブラジル最高裁は24日、クーデターを計画したとして起訴されたボルソナロ前大統領がSNS(交流サイト)利用制限に違反したことについて、単発の事案だとして逮捕は見送ると発表した。ただし、再び違反があった場合は勾留する可能性があると警告した。
最高裁は18日、ボルソナロ氏に電子監視装置の装着やソーシャルメディアの利用禁止、外交官との接触停止を命じた。
問題となったのは、ボルソナロ氏が記者と懇談し、それがSNSに投稿されたことで、最高裁は21日、同氏の弁護団に説明を求め、応じなければ逮捕命令を出す可能性があると警告した。
最高裁は24日、ボルソナロ氏の発言を息子がSNSに投稿したと指摘し、裁判所の命令に従わなかったことは「間違いない」としたが、今回の違反が「単発」だとして、逮捕命令は必要ないとした。