台湾がAIプロジェクト開始へ、経済5100億ドル押し上げ目指す

7月23日 台湾は2040年までに15兆台湾ドル(5100億ドル)以上の経済価値を生み出し、AI(人工知能)の世界的リーダーになることを目指す「10大AIインフラプロジェクト」構想を開始する方針だ。写真は6月7日、高雄で撮影(2025年 ロイター/Ann Wang)
[台北 23日 ロイター] - 台湾は2040年までに15兆台湾ドル(5100億ドル)以上の経済価値を生み出し、AI(人工知能)の世界的リーダーになることを目指す「10大AIインフラプロジェクト」構想を開始する方針だ。
卓栄泰行政院長(首相)は22日遅くにフェイスブック投稿で、情報通信技術(ICT)部門と世界をリードする半導体製造能力を活用し、世界的なAIインフルエンサーと「スマート・テクノロジー・アイランド」になることを目指していると述べた。
この構想の下、台湾は戦略的優先事項として、シリコンフォトニクス、量子テクノロジー、AIロボティクスという3つのコア技術を挙げている。
10のプロジェクトには、ソブリンAI(域内AI技術を構築・制御する能力)とコンピューティング・インフラの開発、島内のさまざまな地域間でAI開発を均衡化する取り組み、幅広い産業へのAI導入も含まれている。
台湾はまた、AIイノベーションへの投資拡大を呼びかけ。構想は50万人の雇用創出と国際レベルの研究所を3カ所設立することを目標としている。