ヘッジファンドの日本株売り、参院選前に2カ月半ぶりの急速なペースに

　世界のヘッジファンドは参院選を前に日本株の売りを進め、１１－１７日の売却は約２カ月半ぶりの急速なペースを記録した。写真は株価を表示したスクリーンの前を歩く女性。４月１５日、東京で撮影（２０２５年　ロイター/Issei Kato）

Summer Zhen

[香港 ２１日 ロイター] - 世界のヘッジファンドは参院選を前に日本株の売りを進め、１１－１７日の売却は約２カ月半ぶりの急速なペースを記録した。ゴールドマン・サックスのプライムブローカレッジ部門が１８日に記したノートをロイターが２１日に確認して分かった。

ヘッジファンドによる売りは、売り持ちポジションの拡大と買い持ちの比較的小幅な解消の組み合わせが主体だった。

ただヘッジファンドは引き続き日本株を、ＭＳＣＩ世界指数との対比で０．６％オーバーウエートにしているという。

日経平均株価（２２５種）と東証株価指数（ＴＯＰＩＸ）は今月に入ってそれぞれ１．７％と０．６％の下落と、世界の主要株価上昇の流れに逆行している。

参院選で与党が大敗し、続投を表明した石破茂首相の求心力は一段と低下。政権がいつまで持つか不透明感が強まり、何も政策が決まらない状況に陥る事態も懸念されている。