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仏首相、財政再建へ2祝日廃止を提案 左派・極右陣営からは批判

2025年07月16日(水)16時08分

 7月15日、フランスのバイル首相(写真)は、438億ユーロ(508億8000万ドル)規模の予算圧縮の一環として、2つの祝日を廃止することなどを提案した。写真はパリで記者会見に臨むバイル首相。15日撮影(2025年 ロイター/Abdul Saboor)

Leigh Thomas Elizabeth Pineau

[パリ 15日 ロイター] - フランスのバイル首相は15日、438億ユーロ(508億8000万ドル)規模の予算圧縮の一環として、2つの祝日を廃止することなどを提案した。

計画には2026年の福祉支出と税区分を25年の水準で凍結することも盛り込まれ、インフレ調整も行われない。これらに対し、すぐさま左派と極右の陣営から批判の声が上がった。一方で、国防費は増加する。

10月に詳細な予算案が議会に提出された際には、首相に対する不信任投票が実施される可能性がある。

フランスは昨年、財政赤字が国内総生産(GDP)の5.8%に達し、欧州連合(EU)の上限である3%のほぼ2倍に達した。

バイル氏は会見で、公的債務はフランスにとって「致命的な危機」であり、正面から取り組む必要があると訴えた。

福祉支出凍結は2祝日(おそらく「イースターマンデー」と第2次世界大戦戦勝記念日の5月8日)を廃止するのと同じくらい、多くの有権者にとって不人気なものとなりそうだ。

同氏は、5月は祝日が多過ぎるとし、勤務日が増えることで生産が拡大し、国家の歳入が数十億ユーロ増えることになると説明した。

ロイター
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