ヨルダン川西岸でパレスチナ系米国人男性死亡、入植者が殴打=当局

7月11日、 パレスチナ保健省は、イスラエル占領下のヨルダン川西岸でパレスチナ系米国人男性が入植者に撲殺され、別の男性も射殺されたと発表した。写真は13日、ヨルダン川西岸でムサレットさんとシャラビさんの葬儀に出席する人々(2025年 ロイター/Ammar Awad)
Ali Sawafta
[ラマラ(ヨルダン川西岸) 11日 ロイター] - パレスチナ保健省は、イスラエル占領下のヨルダン川西岸でパレスチナ系米国人男性が入植者に撲殺され、別の男性も射殺されたと発表した。
同省によると、米国籍のサヤフォラ・ムサレットさん(20)はラマラ北部のシンジルで11日夜にひどく殴打され、フセイン・シャラビさん(23)は胸を撃たれた。
フロリダ州タンパ出身のムサレットさんの家族は声明で「これは想像を絶する悪夢であり、いかなる家族も決して直面してはならない不正義だ。米国務省に対し、早急に調査を行い、サイフ(ムサレットさん)を殺害したイスラエル人入植者の罪を問うよう求める」と述べた。
米国務省の報道官は、事件を把握しているものの、「(被害者の)家族らのプライバシーを尊重するため」として、それ以上のコメントはないと語った。
イスラエルはシンジル町での事件を捜査していると表明。同国によると、パレスチナ人がイスラエル人に石を投げつけ、軽傷を負わせたことで、パレスチナ人と入植者の対立が発生したという。
イスラエル軍によると、部隊が現場に派遣され、群衆を解散させるために非殺傷兵器を使用した。