中国は気候変動対策でさらに指導力を、脱石炭火力求める=欧州委員

7月13日、 欧州連合(EU)欧州委員会のフックストラ気候変動対策担当委員(写真)は世界は中国が気候変動対策でさらなる指導力を発揮することを求めていると述べ、温暖化物質の排出削減と石炭依存度低減の重要性を強調した。ベルリンで3月撮影(2025年 ロイター/Nadja Wohlleben)
Liz Lee
[北京 13日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会のフックストラ気候変動対策担当委員は13日、世界は中国が気候変動対策でさらなる指導力を発揮することを求めていると述べ、温暖化物質の排出削減と石炭依存度低減の重要性を強調した。
フックストラ氏は環境・気候問題で中国と高官協議を行うため北京を訪れており、この機会に石炭火力発電所の新規建設中止と化石燃料使用の段階的廃止を促したい考え。
ロイターとのインタビューで「中国には今後、さらに指導的役割を担うよう求めている。数年以内に実質的な排出削減に着手し、石炭火力発電から脱却するよう促している」と述べた。
世界経済フォーラム(WEF)によると、世界最大の温室効果ガス排出国である中国では、石炭火力発電所の建設計画が増加している。
環境団体グリーンピースが6月に発表した報告によると、今年第1・四半期に中国が承認した新規石炭火力発電所は11.29ギガワット(GW)相当に達し、2024年上半期の水準を上回った。