仏マルセイユ近郊で大規模森林火災、市街に迫る恐れも

7月8日、フランス南部の都市マルセイユ近郊で森林火災が拡大し、700人を超える消防士が消火に当たった。写真はマルセイユ郊外で煙の中を飛行するヘリコプター。8日撮影(2025年 ロイター/Alexandre Dimou)
Marc Leras Tassilo Hummel
[マルセイユ(フランス) 8日 ロイター] - フランス南部の都市マルセイユ近郊で森林火災が拡大し、8日に700人を超える消防士が消火に当たった。煙を避けるため市民らは屋内にとどまるよう指示され、空港も閉鎖された。
当局者によると、消防ヘリコプターと航空機の支援を受けた消火活動で火災は夕方までに制御下に置かれたが、強風が続く予報で、マルセイユに向かって広がる恐れもある。
地元自治体の幹部は、700ヘクタールが焼失し、なお鎮火できていないと説明。20棟余りが少なくとも部分的に焼失したが、死者は報告されておらず、消防隊が数百戸の家屋を護ったと述べた。
火災はスペイン北東部でも発生、国土の大半が重大警戒対象となっている。
地中海沿岸諸国では近年、気候変動が原因とされる森林火災の破壊度が増している。