トルコ主要野党の市長3人らを新たに拘束、政治的弾圧が拡大

[アンカラ ５日 ロイター] - トルコの検察当局は５日、主要野党の市長３人を新たに拘束した。３月のイスタンブール市長逮捕に端を発した野党に対する弾圧が拡大する形となった。

イスタンブールの検事総長事務所によると、南部の大都市アダナとアドゥヤマンの市長らが、恐喝容疑で他の８人と共に拘束された。

また放送局ＮＴＶは、アンタルヤ市長とイスタンブールのブユクチェクメジェ地区副市長も拘束されたと報じた。昨年１０月以降、元市長１１人を含む最大野党・共和人民党（ＣＨＰ）の党員数百人を対象に実施されている捜査の一環だという。

ＣＨＰは容疑を全面的に否定。捜査は政治的な動機によるものだと主張しているが、政府は認めていない。

３月にはエルドアン大統領の最大の政敵であるイマモール・イスタンブール市長が、汚職容疑で収監された。イマモール氏は容疑を否認している。