インドネシア貿易交渉責任者、7日訪米へ 関税期限控え=当局者

インドネシアの対米関税交渉を率いるハルタルト経済担当調整相が7日に訪米すると、当局者がロイターに明らかにした。写真は2023年6月、ジャカルタで撮影(2025年 ロイター/Ajeng Dinar Ulfiana)
[ジャカルタ 7日 ロイター] - インドネシアの対米関税交渉を率いるハルタルト経済担当調整相が7日に訪米すると、当局者がロイターに明らかにした。
経済担当調整省の報道官によると、同相は現在、新興国グループ「BRICS」の首脳会議に出席しているプラボウォ大統領に同行してブラジルに滞在しているが、その後は「相互関税」の上乗せ分の一時停止期限である9日を前に交渉を統括するため米国に向かうという。
米国はインドネシアからの輸入品に32%の関税を課すと警告しており、インドネシアは米国からの主な輸入品に課す関税を「ほぼゼロ」に引き下げる意向を示した。また、重要鉱物関連事業に米国が投資する機会の提供や、米国からの輸入拡大も提案している。
インドネシア製麺大手インドフードのフランシスカス・ウェリラン取締役は7日、ロイターに対し、同社や国営航空会社ガルーダを含むインドネシア企業と米企業による340億ドル規模の合意が7日に締結される見通しだと述べた。
インドフードなどインドネシア製粉業界団体の会員は、200万トンの米国産小麦を購入することで合意した。