米下院で民主党院内総務が過去最長演説、8時間46分 減税法案批判

7月3日、 米連邦議会下院でハキーム・ジェフリーズ民主党院内総務がトランプ大統領の看板政策を盛り込んだ減税・歳出法案を批判する演説を8時間46分にわたって行い、下院の演説時間として過去最長を更新した=写真。米下院提供の動画より(2025年 ロイター)
[ワシントン 3日 ロイター] - 米連邦議会下院でハキーム・ジェフリーズ民主党院内総務が3日、トランプ大統領の看板政策を盛り込んだ減税・歳出法案を批判する演説を8時間46分にわたって行い、下院の演説時間として過去最長を更新した。
ジェフリーズ氏は、法案は富裕層を優遇する一方、低所得層から公的医療保険「メディケイド」や食料援助プログラムを剥奪するものだと指摘。「これは、この国が現在必要としているリーダーシップではない」と述べ、現在の政権運営は「混乱、残忍さ、腐敗」に満ちていると強調した。
ジェフリーズ氏の演説は米東部時間午前4時53分に始まり、午後1時38分に終了した。
下院は同氏の演説後に減税・歳出法案を採決し、賛成218、反対214で可決した。民主党議員は全員が反対し、共和党からも2人が反対票を投じた。
それまでの下院での最長演説は、2021年に当時、共和党院内総務だったケビン・マッカーシー議員が8時間32分にわたってバイデン大統領のクリーンエネルギー・歳出法案を批判した演説だった。