米政権、次期FRB議長探しに注力 「多くの優秀な候補」=財務長官

ベセント米財務長官は3日、連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の後任について「多くの優秀な候補者がいる」とし、トランプ政権は後任探しに注力すると述べた。6月撮影(2025年 ロイター/Kevin Mohatt)
[ワシントン 3日 ロイター] - ベセント米財務長官は3日、連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の後任について「多くの優秀な候補者がいる」とし、トランプ政権は後任探しに注力すると述べた。
金融政策については、金利を決定するのはFRBの責任としながらも、FRBが直ちに利下げを実施しなければ、想定される9月の利下げ幅が拡大する可能性があると語った。
ベセント氏はCNBCに対し、トランプ政権の関税政策で米国のインフレはこれまでのところ押し上げられていないとし、「関税が経済を傷つけ、市場を傷つけるという懸念は杞憂に終わった」と指摘。「FRBがここで間違いを犯し、利下げを行わないとしても構わない」としながらも、現時点で利下げを見送れば、後に大幅な利下げを迫られる可能性が高まるとの考えを示した。
ベセント氏自身も次期FRB議長の有力候補の1人。財務長官とFRB議長を同時に務めることはできるかとの質問に対しては、1930年代以降そのような例はないとし、現在の職務に満足していると回答。ただ、明確に否定はしなかった。