メルコスールとEFTA、輸出品97%超を自由化するFTAで合意

南米南部共同市場(メルコスール)は7月2日、欧州自由貿易連合(EFTA)構成国との自由貿易協定(FTA)の締結交渉で、輸出品の97%超を対象に関税や貿易障壁を取り除いて自由化することで合意したと発表した。4月3日、ブラジルのサントスの港で撮影(2025年 ロイター/Amanda Perobelli)
[ブエノスアイレス/ブラジリア 2日 ロイター] - 南米南部共同市場(メルコスール)は2日、欧州自由貿易連合(EFTA)構成国との自由貿易協定(FTA)の締結交渉で、輸出品の97%超を対象に関税や貿易障壁を取り除いて自由化することで合意したと発表した。双方が発表した共同声明によると、FTAの発効には構成国の議会の承認と法的審査が必要なものの、実現すれば3億人弱の人口と国内総生産(GDP)が計4兆3000億ドルを超える自由貿易圏が誕生する。
メルコスール、EFTAの双方の出席者は記者会見で、数カ月間以内の協定調印に向けて必要な措置を講じると強調した。
共同声明は「97%を超える輸出品の市場アクセスが改善されることで2国間貿易を拡大し、企業や市民に利益をもたらすことになる」と訴えた。
構成国には、欧州連合(EU)に加盟していない欧州諸国でつくるEFTAのノルウェー、アイスランド、スイス、リヒテンシュタインの4カ国と、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ、ボリビアのメルコスール5カ国の計9カ国が含まれている。
FTA締結交渉は2017年に始まった。