ギリシャで森林火災相次ぐ、アテネ近郊で住民避難・家屋焼失

ギリシャの首都アテネ南方の沿岸都市パライアフォカイア近郊で森林火災が発生し、消防隊が6月26日、消火活動に当たった。写真は山火事により炎に包まれる住宅。同日、アテネ近郊ティマリ村で撮影(2025年 ロイター/Stelios Misinas)
[パライアフォカイア(ギリシャ) 26日 ロイター] - ギリシャの首都アテネ南方の沿岸都市パライアフォカイア近郊で森林火災が発生し、消防隊が26日、消火活動に当たった。火災で住宅や別荘が焼失し、住民が避難している。
ギリシャでは今週、森林火災が相次ぎ発生している。近年は森林火災や洪水が頻発し、事態は気候変動の影響で悪化している。
アテネ南方約40キロのパライアフォカイアでは130人の消防隊員が航空機とヘリコプター各12機の支援を受け、強風で燃え上がる炎の消火に当たった。
消防当局の広報担当者は会見で、警察が40人を安全な場所に避難させたほか、必要に応じてさらなる避難を支援するため沿岸警備隊の船舶が現場に向かったと説明。
「消防士らは住宅の付近を中心に厳しい消火活動に当たっている」とした上で、被災地域を横切る海岸沿いの道路は安全確保のため封鎖したと述べた。