米下院議長、対イラン軍事制限法案の採決拒否 米軍基地への攻撃始まる中

ジョンソン米下院議長は23日、トランプ大統領による対イラン軍事力行使を抑制する法案の推進に向けた議員らの取り組みを退けた。4月撮影(2025年 ロイター/Leah Millis)
6月23日(ロイター) - ジョンソン米下院議長は23日、トランプ大統領による対イラン軍事力行使を抑制する法案の推進に向けた議員らの取り組みを退けた。イランはこの日、カタール首都ドーハにあるアル・ウデイド米空軍基地へのミサイル攻撃を実施したと発表した。
ジョンソン氏は、超党派決議案について下院での採決を認めるかどうかとの質問に対し、記者団に「今は戦争権限決議案を採決するのに適切な時期ではないと思うし、その必要性も感じない」と述べた。
共和党のトーマス・マッシー下院議員(ケンタッキー州選出)と民主党のロー・カンナ下院議員(カリフォルニア州選出)は、トランプ大統領が21日にイランの核施設攻撃を命じる数日前に決議案を提出しており、それ以降、大統領の行動には議会の承認が必要であると主張している。
マッシー議員はXへの投稿で、「われわれの戦争権限決議案には57人の共同提案者がいる。好むと好まざるとにかかわらず、議会はイランにおける米国の敵対行為について採決することになる」と述べた。
ジョンソン氏および他の共和党員らは、トランプ大統領が米国や他の諸国に対する潜在的な核の脅威を排除するため、イランに対して一方的な行動を取る権限があったと主張している。