独、国防費大幅増額へ 29年までにGDP比3.5%=関係筋

ドイツ関係筋は23日、同国が2029年までに国防費を国内総生産(GDP)の3.5%に引き上げる方針であることを明らかにした。写真はドイツのマリエンベルクで行われた北大西洋条約機構(NATO)即応任務部隊の演習。2023年1月撮影(2025年 ロイター/Matthias Rietschel)
Maria Martinez
[ベルリン 23日 ロイター] - ドイツ関係筋は23日、同国が2029年までに国防費を国内総生産(GDP)の3.5%に引き上げる方針であることを明らかにした。24─25日にオランダのハーグで開催される北大西洋条約機構(NATO)首脳会議を前に、25年度予算について強いメッセージを送る狙いがある。
同筋によると、ドイツの国防費総額は25年度予算案の950億ユーロ(1088億9000万ドル)から29年度予算枠組みでは1620億ユーロに増額する。
25年度と26年度予算案の枠組みは24日に閣議で承認される予定で、24年度の745億ユーロから25年度には1157億ユーロ、26年度には1236億ユーロと過去最高額に増加する見込みだ。
同筋によると、予算における借り入れ額は29年には1261億ユーロと、24年の333億ユーロから増加する。3月の借り入れ上限(「債務ブレーキ」)の抜本的改革の同意を受け、25─29年に国防費として総額3781億ユーロを借り入れることができるようになる。
財政赤字の上限を対GDP比0.35%に制限する債務ブレーキから除外されているインフラ特別基金については、25年に372億ユーロ、26年に579億ユーロの借り入れが追加されることになる。