米副大統領、ＬＡでデモ対応に動員した部隊と面会 知事らを非難

　バンス米副大統領は２０日、移民取り締まりに対する抗議デモを鎮圧するために動員された部隊とロサンゼルス（ＬＡ）で面会するとともに、民主党のカリフォルニア州知事やＬＡ市長が移民の不法入国を奨励していると非難した。写真は海兵隊員らと面会するバンス氏（２０２５年　ロイター/Daniel Cole）

[ロサンゼルス ２０日 ロイター] - バンス米副大統領は２０日、移民取り締まりに対する抗議デモを鎮圧するために動員された部隊とロサンゼルス（ＬＡ）で面会するとともに、民主党のカリフォルニア州知事やＬＡ市長が移民の不法入国を奨励していると非難した。

トランプ大統領によってＬＡに動員された７００人の海兵隊と４０００人の州兵の一部と面会したバンス氏は、民主党の指導者は地元の法執行機関を支援していないとも非難した。

第９巡回区控訴裁判所は１９日、州兵に対するトランプ大統領の指揮権を認め、トランプ氏が州兵をＬＡに違法に動員したとする地裁判断を引き続き停止した。

バンス氏は、今回の判決でトランプ氏による部隊動員が「完全に合法的で適切な連邦法執行」であることが明らかになったと指摘。海兵隊と州兵がいつＬＡを離れるかについては明言せず、しばらくとどまる可能性を示唆した。

カリフォルニア州のニューサム知事は２０２８年大統領選への出馬が取り沙汰され、バンス氏と対決する可能性もある。

知事の広報官はバンス氏の主張を「全くの誤り」と指摘。「知事は一貫して暴力を非難し、そうした姿勢を明確にしている」と述べた。

ＬＡ市のバス市長は記者会見で、バンス氏が「うそとナンセンス」をまき散らしていると述べ、部隊動員は「挑発」であり、「テロと恐怖を街中に」広めたと語った。