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イラン核施設3カ所に甚大被害と米国防総省、「体制転換目指さず」

2025年06月23日(月)00時07分

 米国防総省は22日、米軍が前日に行ったイランの核施設に対する攻撃について記者会見し、地中貫通弾バンカーバスター)14発のほか、トマホーク巡航ミサイル約20発で攻撃を行ったと明らかにした。同省提供写真(2025年 ロイター)

Phil Stewart Idrees Ali

[ワシントン 22日 ロイター] - ヘグセス米国防長官は22日、米軍が前日に行ったイランの核施設に対する攻撃について記者会見し、今回の作戦が体制転換計画の始まりというわけではないとし、イラン側に交渉の席に着くよう求める私的なメッセージを送ったと明かした。

一方、イランが示唆する報復攻撃について、実行に移すべきではないと警告した。

ヘグセス氏は記者会見で「今回も、これからも体制転換を目的とすることはない」と明言。また、作戦が「圧倒的な成功だった」と評価し、「イランの核開発への野望は消滅した」と述べた。一方で、今回の攻撃が軍や国民を標的にしたものではないと語った。

米軍制服組トップのケイン統合参謀本部議長によると、「ミッドナイト・ハンマー」と名付けられた作戦には地中貫通弾(バンカーバスター)14発のほか、トマホーク巡航ミサイル20発以上、また軍用機125機余りが投入された。

B2爆撃機7機が米国からイランに18時間かけて飛行、バンカーバスターを投下したという。

ケイン氏は初期の被害評価で核施設3カ所全てが極めて深刻な被害を受け、破壊されたとの分析も示した。ただ、イランの核能力が残っているかどうかは推測を控えた。

イラン議会はホルムズ海峡封鎖を承認したと報じられた。

ルビオ米国務長官は中国に対し、イランに対しホルムズ海峡を封鎖しないよう促すよう求めた。イランに対しても報復措置をとれば「イランにとって最悪の過ち」になると述べた。

ロイター
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