台湾輸出受注、5月は前年比18.5％増 ＡＩ製品が好調

[台北 ２０日 ロイター] - 台湾経済部（経済省）が２０日発表した５月の輸出受注は、前年同月比１８.５％増の５７９億３０００万ドルと、４カ月連続で増加した。アナリスト予想の１８．９％増とほぼ一致した。

人工知能（ＡＩ）を中心とするハイテク製品の需要が急増したほか、米国による関税を避けるための注文の前倒しも影響したとみられる。

経済部は声明で「貿易政策や地政学的リスクなどの不確実性が今後も世界経済と貿易の成長の勢いを阻害するだろう」と指摘した。一方で受注の勢いはＡＩと高性能コンピューティングによって支えられていると分析した。

６月の輸出受注については前年同月比１６．３─２０．７％増加するとの予測を示した。

５月の輸出受注は通信関連製品が前年同月比２９．５％、電子製品が２７.７％それぞれ増加した。

国・地域別では、中国からの受注が２．４％減と４月の５．７％増から減少に転じた。

一方、米国からの受注は４０．１％増と前月の３０．３％増からさらに拡大した。

欧州からの受注は１．５％増、日本からの受注は２３．２％増だった。