ニュース速報
ワールド

イラン有力国会議員、反撃手段としてホルムズ海峡封鎖の可能性に言及

2025年06月20日(金)09時34分

 6月19日、イランの有力国会議員が、外敵の侵略に対する反撃手段としてホルムズ海峡封鎖の可能性に言及した。写真はホルムズ海峡を通過する石油タンカー。2018年12月、ホルムズ海峡で撮影(2025年 ロイター/Hamad I Mohammed)

[ドバイ 19日 ロイター] - イランの有力国会議員が19日、外敵の侵略に対する反撃手段としてホルムズ海峡封鎖の可能性に言及した。

北のイランと南のオマーンの間に位置するホルムズ海峡は、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)、クウェートといったペルシャ湾岸産油諸国の最重要輸出ルートとなっており、世界で1日当たり消費される石油の約20%、1800万バレル前後が同海峡を通過している。

イランのメフル通信は、国会の国家安全保障委員会に属するベーナム・サエディ議員が「イランには外敵に対抗するさまざまな手段があり、状況に応じてそれらの選択肢を使う。ホルムズ海峡封鎖はそのうちの1つだ」と語ったと伝えた。

メフル通信によると、別の国会議員のアリ・ヤスディカー氏も「米国が正式かつ作戦的に参戦してシオニスト(イスラエル)を支援するなら、米国と西側諸国に圧力をかけ、石油貿易の円滑な取引を妨害するのはイランの正当な権利だ」と主張した。

さらにヤスディカー氏は「イランの敵はわれわれがホルムズ海峡を危険にさらすための数多くの方法を持っていると十分承知しており、この選択肢はわれわれにとって実行可能だ」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

午後3時のドルは145円前半でもみあい、中東緊迫小

ワールド

中国、中部と南部で洪水警報 今年初の「赤色」

ビジネス

孫ソフトバンクG社長、米にAI拠点構想 TSMCと

ワールド

ガザ市民、命がけの食料調達 「食べ物を持ち帰るか、
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:コメ高騰の真犯人
特集:コメ高騰の真犯人
2025年6月24日号(6/17発売)

なぜ米価は突然上がり、これからどうなるのか? コメ高騰の原因と「犯人」を探る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 2
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 3
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「過剰な20万トン」でコメの値段はこう変わる
  • 4
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
  • 5
    「アメリカにディズニー旅行」は夢のまた夢?...ディ…
  • 6
    全ての生物は「光」を放っていることが判明...死ねば…
  • 7
    マスクが「時代遅れ」と呼んだ有人戦闘機F-35は、イ…
  • 8
    下品すぎる...法廷に現れた「胸元に視線集中」の過激…
  • 9
    イタリアにある欧州最大の活火山が10年ぶりの大噴火.…
  • 10
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 1
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロットが指摘する、墜落したインド航空機の問題点
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越しに見た「守り神」の正体
  • 4
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 5
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 8
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?.…
  • 9
    イタリアにある欧州最大の活火山が10年ぶりの大噴火.…
  • 10
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 3
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 4
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 5
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 6
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 7
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 8
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 9
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 10
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中