イランとイスラエル、国際航路を妨害とIMO会合で非難応酬

6月18日、国連の国際海事機関(IMO)が開いた会合で、軍事紛争中のイランとイスラエルが、相手国がペルシャ湾岸と紅海の商業活動を妨げているとする批判の応酬を繰り広げた。写真はホルムズ海峡を通過する石油タンカー。2018年12月撮影(2025年 ロイター/Hamad I Mohammed)
[ロンドン 18日 ロイター] - 国連の国際海事機関(IMO)が18日開いた会合で、軍事紛争中のイランとイスラエルが、相手国がペルシャ湾岸と紅海の商業活動を妨げているとする批判の応酬を繰り広げた。
IMO安全保障委員会の会合でイランの代表は、イスラエルがここ数日、イランの湾岸都市アサルーイェにある石油化学と天然ガスのインフラにまで「違法な攻撃」を拡大していると非難。「これは国際的な海事安全保障と世界のエネルギー供給網を直接的に脅かしている」との声明を出した。
イスラエルの代表は、イランはイエメンの親イラン武装組織フーシ派に対する支援などを通じ、世界の海上航行の安全性確保というIMOの根本原則を「公然かつ攻撃的に脅かしている」と指摘した。ここ数年、フーシ派の攻撃によってスエズ運河と紅海の航行に大きな支障が出ている。
イスラエル代表は、イランが「世界で最も交通の多い海路を武器化し、国際航路を人質に取って、暴力で自らの意思を強要しようとしている」と述べた。