南アCPI、5月は前年比+2.8% 前月から横ばい

南アフリカ統計局が18日発表した5月の消費者物価指数(CPI)前年比上昇率は2.8%と前月から変わらずで、ロイター調査によるエコノミスト予想の中央値と一致した。写真は、ヨハネスブルクの食料品店。5月20日、ヨハネスブルクで撮影(2025年 ロイター/Siphiwe Sibeko)
[ヨハネスブルク 18日 ロイター] - 南アフリカ統計局が18日発表した5月の消費者物価指数(CPI)前年比上昇率は2.8%と前月から変わらずで、ロイター調査によるエコノミスト予想の中央値と一致した。南アフリカ準備銀行(SARB、中央銀行)の目標レンジ(3─6%)を下回った。
食品・エネルギーなど変動の大きい項目を除いたコアインフレ率は前年比3.0%と前月と同水準で、アナリスト予想を下回った。
過去5回の政策会合中4会合で利下げを実施している中銀は、前回の会合で目標を引き下げたい意向を強調。クガニャゴ総裁は先月、インフレ目標の変更には財務相の承認が必要だが、協議は進んだ段階にあると述べた。
インフレ率は2024年8月以来目標レンジ中央値を下回っており、中銀は目標の引き下げが経済の競争力強化につながるとみている。
アナリストらもこの見方に同意。ETMアナリティクスのアフリカ担当共同責任者、ダニー・グリーフ氏は、目標の引き下げは「長期の構造的に低いインフレ率と金利の実現につながり、需要側・供給側双方に恩恵をもたらす可能性がある」と述べた。