米、中東基地から一部航空機など移動 イランの攻撃リスク踏まえ

6月18日、米軍は、イランの攻撃を受ける恐れのある中東の基地から一部の航空機と艦艇を移動させたと米当局者2人が、ロイターに明らかにした。写真は、イランからイスラエルに向けて発射されたミサイル。6月19日、ヨルダン川西岸のヘブロンから撮影(2025年 ロイター/Mussa Issa Qawasma)
[ワシントン 18日 ロイター] - 米軍は、イランの攻撃を受ける恐れのある中東の基地から一部の航空機と艦艇を移動させたと米当局者2人が18日、ロイターに明らかにした。
米軍部隊を防衛する計画の一環という。移動した航空機や艦艇の数、移動先などは明らかにしなかった。
当局者の1人は、米海軍第5艦隊が駐留するバーレーンの港から艦艇が移動されたほか、強化シェルターに収容されていない航空機がカタールのアルウデイド空軍基地から移動されたと指摘。「異例の対応ではない。部隊の防衛が優先事項だ」と述べた。
ロイターは今週、米軍が多数の空中給油機を欧州に移動し、中東地域に戦闘機を追加配備していると報じた。インド太平洋に展開している空母も中東に向かっている。
イスラエルとイランの衝突を巡っては、米国が軍事介入に踏み切るか注目されている。
ジュネーブ駐在のイラン国連代表部大使は18日、米国がイスラエルの軍事作戦に直接関与すれば断固たる対応を取ると米側に伝えたと明らかにした。