イスラエル、足止め国民の帰国に航空機輸送を開始

6月18日、イスラエルは、外国に足止めされた数万人のイスラエル国民を帰国させるための航空機輸送を始めた。写真は、クルーズ船の乗客がラルナカ港でバスに乗り込む様子。同日、キプロスのラルナカで撮影(2025年 ロイター/Yiannis Kourtoglou)
[テルアビブ/ニコシア 18日 ロイター] - イスラエルは18日、外国に足止めされた数万人のイスラエル国民を帰国させるための航空機輸送を始めた。イスラエルがイランに対する軍事攻撃を始めたことで中東全域の空域が閉鎖され、旅客便の運航中止が相次いだためだ。
最初の便は国営航空会社エルアルがキプロス・ラルナカから運航し、18日早朝にテルアビブへ到着した。レゲブ運輸相はエルアルの機長に対して「『安全な帰国』の一環として最初の救援便を迎えることができて感無量だ」と語った。
イスラエル運輸省は、外国に足止めされたイスラエルへの帰国者が5万人を超えていると推定している。
エルアルはアテネ、ローマ、ミラノ、パリ、ブダペスト、ロンドンからのフライトが既に予定されていると発表した。他にイスラエルの航空会社のアルキアとイスラエアも自国民を帰還させるフライトを運航している。
一方、イスラエルでは約3万8000人の観光客が足止めを食らっている。同国は大部分がロックダウン(都市封鎖)され、全ての博物館と聖地が閉鎖されている。
エルサレムにある駐イスラエル米国大使館は18日、米国民が避難するための航空便と船便を手配していると発表した。