米軍、対イラン「あらゆる決定の実行準備」 国防長官が議会証言

ヘグセス米国防長官は１８日、米軍は戦争と平和の問題を巡ってトランプ米大統領が行ういかなる決定も「実行する準備がある」との認識を示した。１１日撮影（２０２５年　ロイター/Elizabeth Frantz）

［ワシントン　１８日　ロイター］ - ヘグセス米国防長官は１８日、米軍はトランプ大統領がイランに関して下すいかなる決定も実行する準備ができていると述べた。ただ、国防総省がイランに対する攻撃の選択肢を準備しているかについては明言を避けた。

ヘグセス氏は議会上院の軍事委員会で証言。受け答えに慎重な姿勢を維持していたものの、議員からの質問に対し、米軍はイランに関するいかなる命令も実行する準備ができていると認めた。

その上で、イスラエルが１３日に攻撃を開始する前に、イランは核開発計画を巡る合意を求めたトランプ米大統領の呼びかけに応じるべきだったと指摘。「イランは合意するべきだった。トランプ大統領の言葉には重みがある。世界はそれを理解している。国防総省の責務は選択肢を用意して準備を整えておくことで、まさにそれを行っている」と述べた。

トランプ大統領はこの日、米国がイランの核施設への攻撃を計画しているかとの質問に明確に答えず、イランには交渉の意思があり、接触はあったものの、「協議するには非常に遅すぎる」と感じているとした上で、「今と１週間前とでは大きな違いがある。私がこれから何をするか、誰も分からない」と述べた。