スウェーデン中銀、0.25%利下げ 年内に追加緩和も
[ストックホルム 18日 ロイター] - スウェーデン中央銀行は18日、政策金利を予想通り2.25%から2.00%へ引き下げた。インフレ圧力は緩やかであることから、景気押し上げの余地があると判断した。
中銀は声明で、「昨年始まった景気回復は勢いを失っており、インフレ率は前回の予想よりも幾分低くなるとみられる」と述べた。
「政策金利の予測では、今年さらに利下げが行われる可能性がいくらかある」と指摘した。
前回の利下げは2月で、その際に中銀は2024年春に始まった金融緩和サイクルが終了した可能性が高いとの認識を示していた。
しかしその後、米トランプ政権の関税政策を巡る不確実性が企業や家計の心理に打撃を与え、経済成長を圧迫している。5月の金融政策決定会合では、インフレが予想通りに抑制されれば今後数カ月で金融緩和が正当化される可能性があるとしていた。
最新の統計は物価圧力が弱いことを示しており、ロイター調査ではアナリストの大半が今回の利下げを予想していた。
第1・四半期のスウェーデンの国内総生産(GDP)は前期比0.2%縮小した。3月と4月は回復の兆しを見せたが、シンクタンクのNIERは今年の成長率が0.9%にとどまると見込んでいる。
中銀は、「スウェーデンの経済活動が今後、より活発化するための好条件は整っている。しかし、回復ペースは予想よりも緩やかだ」と指摘した。