ネタニヤフ氏、イランの体制崩壊も視野 「脅威取り除く」

6月15日、イスラエルのネタニヤフ首相(写真)は、イランが突き付けている「存亡の危機」の脅威を取り除くために必要なことは何でもすると述べ、現在実施している攻撃がイランの体制崩壊をもたらす可能性があると指摘した。写真は5月、エルサレムで代表撮影(2025年 ロイター)
Michael Martina Katharine Jackson
[ワシントン 15日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相は15日、イランが突き付けている「存亡の危機」の脅威を取り除くために必要なことは何でもすると述べ、現在実施している攻撃がイランの体制崩壊をもたらす可能性があると指摘した。
イスラエル軍は、軍事作戦の目的はイランの核・弾道ミサイルプログラムの無効化だと説明している。
ネタニヤフ氏は、米FOXニュースの番組で、軍事作戦でイランのレジーム・チェンジ(体制転換)も目指しているのかと質問され、「イランの体制は非常に脆弱なので、その可能性はある」と述べた。
「核と弾道ミサイルという2つの存亡の危機への脅威を取り除くため、必要なことは何でもするつもりだ」とした上で、今回の攻撃は「自国だけでなく、世界を煽動的な体制から守るために行っている。世界で最も危険な政権に、世界で最も危険な武器を持たせるわけにはいかない」と語った。
トランプ米大統領がイランの最高指導者ハメネイ師を殺害するというイスラエルの計画を却下したとのロイター報道についてはコメント控えた。ただ、13日に先制攻撃に踏み切る前にトランプ氏に通知したと説明し、イスラエルに向かうイランの無人機を米軍が撃墜していると指摘した。