米上院、カタール・UAEへの武器売却阻止決議案を否決

6月11日、米上院は、カタールとアラブ首長国連邦(UAE)への武器売却を阻止する決議案を否決した。写真は、米国議会議事堂。2024年11月、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/ Benoit Tessier)
[ワシントン 11日 ロイター] - 米上院は11日、カタールとアラブ首長国連邦(UAE)への武器売却を阻止する決議案を否決した。共和党議員はおおむね売却阻止に反対、民主党は売却阻止に賛成した。
カタールへの武装ドローン・関連装備の売却(19億ドル規模)を阻止する決議案は56対39で否決された。UAEへのヘリコプターなどの売却(16億ドル規模)を阻止する決議案も56対39で否決された。
決議案を支持した議員は、カタールがトランプ大統領に豪華ジェット機の贈呈を申し出たことや、UAE系の投資会社がトランプ氏の暗号資産(仮想通貨)関連企業ワールド・リバティ・ファイナンシャル発行のステーブルコインを利用することを理由に武器売却に反対した。
決議案を提出した民主党のクリス・マーフィー上院議員は米国の外交政策が腐敗していると非難。共和党のジム・リッシュ上院外交委員長は、カタールとUAEは米国の信頼できるパートナーであり、決議案は党派政治だと批判した。