マスク氏、トランプ氏に関する投稿で「後悔」 一部行き過ぎ認める

6月11日、米実業家イーロン・マスク氏(写真奥)は、トランプ米大統領に関する先週の投稿に一部「行き過ぎ」であったとして後悔していると述べた。写真は5月、ワシントンのホワイトハウスで撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)
[11日 ロイター] - 米実業家イーロン・マスク氏は11日、トランプ米大統領に関する先週の投稿に一部「行き過ぎ」があったとして後悔していると述べた。
先週、マスク氏はトランプ氏肝いりの減税法案を激しく批判。SNS(交流サイト)でトランプ氏と非難の応酬となり、決別した格好になっていた。
マスク氏は「先週のドナルド・トランプ大統領に関する投稿の一部について後悔している。それらは行き過ぎたものだった」とXに投稿した。どの投稿を後悔しているのかは明らかにしていない。
マスク氏は、トランプ氏の弾劾を支持した投稿など、過去の投稿の一部を削除しているが、減税法案への批判は撤回していない。
関係筋2人によると、バンス副大統領やワイルズ大統領首席補佐官のほか、ホワイトハウスの暗号資産(仮想通貨)担当高官でマスク氏の長年の友人であるデービッド・サックス氏が、両者に和解するよう働きかけていた。
ある関係筋によると、マスク氏は新たな政党の立ち上げを真剣に検討。来年11月に中間選挙を控える共和党にとってリスクとなる可能性がある。
ホワイトハウスの関係者によると、マスク氏は9日にトランプ氏と話をした。
ホワイトハウスのレビット報道官は11日、記者団に対し、トランプ氏が謝罪を評価していると語った。マスク氏との政府契約を見直しているのかとの質問には、そのようなことは承知していないと述べた。
トランプ氏は9日、マスク氏から電話があっても問題ないとし「良い関係だった。彼の幸運を祈る」と述べていた。
マスク氏が最高経営責任者(CEO)を務める電気自動車(EV)大手テスラの株価は今年19%値下がりしている。