中国の石炭輸入、今年は最大1億トン減の可能性=業界サイト幹部

6月11日、中国の石炭業界サイト「中国煤炭市場網」の李学剛・副総裁は、同国の今年の石炭輸入量が最大1億トン減少する可能性があり、すでに数年ぶりの低水準にある国際指標価格をさらに圧迫するかもしれないと述べた。写真は輸入石炭を積み下ろす様子。2019年12月、江蘇省の連雲港で撮影(2025年 ロイター)
[北京 11日 ロイター] - 中国の石炭業界サイト「中国煤炭市場網」の李学剛・副総裁は11日、同国の今年の石炭輸入量が最大1億トン減少する可能性があり、すでに数年ぶりの低水準にある国際指標価格をさらに圧迫するかもしれないと述べた。
国際価格の下落でバイヤーが国内供給を輸入に切り替えたため、2024年の輸入量は過去最高の5億4270万トンを記録した。
しかし、李氏は「中国国際石炭大会」で、25年にはこれが5000万─1億トン減少する可能性があるとの見方を示した。
中国の石炭消費の大部分を占める一般炭への依存度は、再生可能エネルギー生産の増加によって徐々に低下している。
公式統計によると、今年1─5月の石炭輸入量は8%減。通年で1億トン減少すれば、前年比18.4%の減少に相当することになる。