ゼレンスキー氏、世界遺産の大聖堂損傷でロシアを非難

ウクライナのゼレンスキー大統領は毎晩のビデオ演説で、ロシアの攻撃により首都キーウの歴史地区にある世界遺産の聖ソフィア大聖堂が損傷したと非難した。写真はキーウで5月撮影。(2025年 ロイター/Thomas Peter)
[キーウ 10日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は毎晩のビデオ演説で、ロシアの攻撃により首都キーウの歴史地区にある世界遺産の聖ソフィア大聖堂が損傷したと非難した。
11世紀に建造された同大聖堂の外部が一部崩落したという。
「本当に歴史を知っていて、キリスト教を知らないわけではない全ての人々にとっては、聖ソフィアへの損傷や破壊の脅威でさえ絶対に容認できないことだ」と語った。
その上で「しかし、ロシアにとっては違う。(無人機の)シャヘドと赤いボタンに狂っている。大惨事こそが彼らの存在意義なのだ。彼らは何も生み出さず、何も残さない」と述べた。
ウクライナのトチツキー文化相は、聖ソフィア大聖堂を「全ウクライナの魂」と表現。「(ロシアは)われわれのアイデンティティーの核心を再び攻撃した」と語った。