ニュース速報
ワールド

NJ州知事選、民主党候補指名はシェリル下院議員 共和党チャッタレリ氏と対決へ

2025年06月11日(水)12時55分

米国で2026年に連邦議会中間選挙とともに実施される東部ニュージャージー州知事選を巡り、民主党の候補者予備選でマイキー・シェリル連邦下院議員が激しい競争を制して指名を勝ち取った。写真はシェリル氏。ニューヨークで23年4月撮影。(2025年 ロイター/Jeenah Moon/File Photo)

[プリンストン(米ニュージャージー州) 10日 ロイター] - 米国で2026年に連邦議会中間選挙とともに実施される東部ニュージャージー州知事選を巡り、民主党の候補者予備選でマイキー・シェリル連邦下院議員が激しい競争を制して指名を勝ち取った。既に共和党候補者の予備選であっさり勝利したジャック・チャッタレリ氏と対決する構図になる。

大統領選の翌年に州知事選候補の予備選を行うのは全米でニュージャージーと南部バージニアの2州に限られている。その選挙戦は議会中間選挙の行方を占う上でも注目度が高い。

ニュージャージーの場合、民主・共和両党の予備選ともにトランプ大統領が大きく影を落とす形になった。民主党予備選では、6人の候補全てがトランプ氏の政策に怒りを強めている民主党有権者へ熱心に働きかけ、同州をトランプ氏から守ると約束。そこから同じ連邦下院議員のジョシュ・ゴットハイマー氏や、ニューアーク市長らのライバルから抜け出したシェリル氏の陣営はテレビ広告で「MAGA(トランプ氏の勢力)がニュージャージーに迫ろうとしている」と訴え、トランプ氏とチャッタレリ氏の関係の近さに警鐘を鳴らした。

またシェリル氏は、海軍ヘリコプター操縦士としての軍歴や、連邦検事としての経験に触れ、州議会からトランプ氏と闘う準備はできていると強調した。

一方、元州議会下院議員のチャッタレリ氏は、21年の州知事選で民主党現職のフィル・マーフィー氏に敗北。ただ先月にトランプ氏の支持を得たことで、予備選を楽々と勝ち抜いた。

ニュージャージーは現在民主党が優勢だが、2020年から24年にかけてトランプ氏の勢力も拡大している。過去数十年単位で見ると、民主党と共和党の間で勝者が入れ替わっており、26年に民主党が州知事選を制すれば60年ぶりに3回連続の同一政党による勝利になる。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

インド西部で離陸直後市街地に墜落、死者多数 英国行

ビジネス

独主要シンクタンク、25年成長率を上方修正 財政拡

ビジネス

ECB金利は適切な水準、インフレ低下は一時的=シュ

ワールド

IAEA理事会、イラン非難決議採択 イランは対抗措
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:非婚化する世界
特集:非婚化する世界
2025年6月17日号(6/10発売)

非婚化・少子化の波がアメリカもヨーロッパも襲う。世界の経済や社会福祉、医療はどうなる?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 2
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 3
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタらが乗ったガザ支援船をイスラエルが拿捕
  • 4
    アメリカは革命前夜の臨界状態、余剰になった高学歴…
  • 5
    ファスティングをすると、なぜ空腹を感じなくなるの…
  • 6
    今こそ「古典的な」ディズニープリンセスに戻るべき…
  • 7
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 8
    【クイズ】今日は満月...6月の満月が「ストロベリー…
  • 9
    みるみる傾く船体、乗客は次々と海に...バリ島近海で…
  • 10
    脳も体も若返る! 医師が教える「老後を元気に生きる…
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラドールに涙
  • 3
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット騒然の「食パン座り」
  • 4
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未…
  • 5
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタ…
  • 6
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 7
    日本の女子を追い込む、自分は「太り過ぎ」という歪…
  • 8
    ふわふわの「白カビ」に覆われたイチゴを食べても、…
  • 9
    ひとりで浴槽に...雷を怖れたハスキーが選んだ「安全…
  • 10
    50歳を過ぎた女は「全員おばあさん」?...これこそが…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 9
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 10
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中