NJ州知事選、民主党候補指名はシェリル下院議員 共和党チャッタレリ氏と対決へ

米国で2026年に連邦議会中間選挙とともに実施される東部ニュージャージー州知事選を巡り、民主党の候補者予備選でマイキー・シェリル連邦下院議員が激しい競争を制して指名を勝ち取った。写真はシェリル氏。ニューヨークで23年4月撮影。(2025年 ロイター/Jeenah Moon/File Photo)
[プリンストン(米ニュージャージー州) 10日 ロイター] - 米国で2026年に連邦議会中間選挙とともに実施される東部ニュージャージー州知事選を巡り、民主党の候補者予備選でマイキー・シェリル連邦下院議員が激しい競争を制して指名を勝ち取った。既に共和党候補者の予備選であっさり勝利したジャック・チャッタレリ氏と対決する構図になる。
大統領選の翌年に州知事選候補の予備選を行うのは全米でニュージャージーと南部バージニアの2州に限られている。その選挙戦は議会中間選挙の行方を占う上でも注目度が高い。
ニュージャージーの場合、民主・共和両党の予備選ともにトランプ大統領が大きく影を落とす形になった。民主党予備選では、6人の候補全てがトランプ氏の政策に怒りを強めている民主党有権者へ熱心に働きかけ、同州をトランプ氏から守ると約束。そこから同じ連邦下院議員のジョシュ・ゴットハイマー氏や、ニューアーク市長らのライバルから抜け出したシェリル氏の陣営はテレビ広告で「MAGA(トランプ氏の勢力)がニュージャージーに迫ろうとしている」と訴え、トランプ氏とチャッタレリ氏の関係の近さに警鐘を鳴らした。
またシェリル氏は、海軍ヘリコプター操縦士としての軍歴や、連邦検事としての経験に触れ、州議会からトランプ氏と闘う準備はできていると強調した。
一方、元州議会下院議員のチャッタレリ氏は、21年の州知事選で民主党現職のフィル・マーフィー氏に敗北。ただ先月にトランプ氏の支持を得たことで、予備選を楽々と勝ち抜いた。
ニュージャージーは現在民主党が優勢だが、2020年から24年にかけてトランプ氏の勢力も拡大している。過去数十年単位で見ると、民主党と共和党の間で勝者が入れ替わっており、26年に民主党が州知事選を制すれば60年ぶりに3回連続の同一政党による勝利になる。