ドイツ首相、米議員の対ロシア認識不足を指摘 「再軍備の規模理解していない」

6月6日、 ドイツのメルツ首相(写真)は米国の一部の議員はロシアの再軍備の規模を理解していないと語った。ベルリンで同日撮影(2025年 ロイター/Fabrizio Bensch)
[ベルリン 6日 ロイター] - ドイツのメルツ首相は6日、米国の一部の議員はロシアの再軍備の規模を理解していないと語った。
メルツ氏は5日、ホワイトハウスでトランプ米大統領と会談した。
6日にベルリンでのビジネス会議で「何人かの上院議員と会い、ロシアが行っている再軍備に目を向けるよう伝えた。彼らは明らかに今何が起こっているのか全く理解していない」と述べた。
ロシアは2022年2月にウクライナへの侵攻を開始して以来軍事工場を24時間体制で稼働させ、北朝鮮やイランから武器提供を受けている。欧州当局者はロシアはまもなく北大西洋条約機構(NATO)の領土の攻撃が可能となると警告している。
メルツ氏は、トランプ大統領が大統領執務室での公開の場で米国がNATOから脱退する計画があるかとの質問に「断固としてノー」と答えたことに安心したと述べた。