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EXCLUSIVE-米国、ガザ人道財団に5億ドル提供検討=関係筋

2025年06月09日(月)13時31分

米国務省は、パレスチナ自治区ガザに援助物資を配給する新たな財団「ガザ人道財団(GHF)」に5億ドルを提供することを検討している。事情に詳しい関係者2人と元米政府当局者2人が明らかにした。写真は援助物資を持つパレスチナの人々。ガザ地区で5月撮影。(2025年 ロイター/Ramadan Abed/File Photo)

[ワシントン 6日 ロイター] - 米国務省は、パレスチナ自治区ガザに援助物資を配給する新たな財団「ガザ人道財団(GHF)」に5億ドルを提供することを検討している。事情に詳しい関係者2人と元米政府当局者2人が明らかにした。暴力や混乱に見舞われている援助活動への米国の関与が深まることになる。

GHFへの資金は国務省に統合される国際開発庁(USAID)から拠出されるという。

ただ、関係者によると、援助物資の配給所付近で起きたパレスチナ人銃撃事件やGHFの能力を巡る懸念から一部の米政府当局者はこの計画に反対している。

国連を含む人道支援組織から、中立性を欠いているとして激しい批判を受けている。GHFは最近、ガザで食料配給を始めたが、配給所に群衆が殺到したことを受けて6日までの週には2度配給を停止する事態となった。

ロイターは、GHFの活動に現在誰が資金を提供しているのか確認できていない。

GHFは米国の民間警備会社や物流会社を使ってガザに物資を輸送している。

関係者によると、イスラエルがGHFの活動を180日間保証するために資金を要請したという。

国務省、GHF、イスラエル政府はコメント要請に現時点で応じていない。

ロイター
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