プーチン氏、50年までの新たなロシア海軍戦略承認=大統領補佐官

6月9日 ロシアのプーチン大統領は、世界有数の海洋大国としての地位を完全に回復することを目指す新しい海軍戦略を承認した。写真は2024年7月、サンクトペテルブルクで撮影(2025年 ロイター/Anton Vaganov)
[モスクワ 9日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は、世界有数の海洋大国としての地位を完全に回復することを目指す新しい海軍戦略を承認した。ニコライ・パトルシェフ大統領補佐官が9日に掲載された「Argumenti i Fakti」紙とのインタビューで明らかにした。
「2050年までのロシア海軍発展戦略」は5月下旬に承認されたという。
パトルシェフ氏は「世界有数の海洋大国としてのロシアの地位は徐々に回復しつつある」と指摘。「海洋情勢の発展、困難と脅威の進化に関する長期ビジョンなしに、そしてもちろん、ロシア海軍が直面する目標と目的を明確化することなしに、このような仕事を遂行することは不可能だ」と語った。
ロシアは国内総生産(GDP)に占める防衛・安全保障関連費の割合を冷戦時代の水準まで引き上げているが、同氏は戦略についてそれ以上の詳細を明らかにしなかった。