ブラジル成長率、今年は農業けん引で予想上回る可能性=大統領

ブラジルのルラ大統領は6日、今年の経済成長率が農業部門の伸びにより予想を上回って伸び、2024年の3.4%を上回る可能性があると述べた。パリで5日代表撮影(2025年 ロイター)
[6日 ロイター] - ブラジルのルラ大統領は6日、今年の経済成長率が農業部門の伸びにより予想を上回って伸び、2024年の3.4%を上回る可能性があると述べた。
財務省は、今年の国内総生産(GDP)伸び率は金融引き締めにより2.4%に鈍化すると見込んでいる。
先週発表された第1・四半期GDPは、主要輸出農産物である大豆の豊作にけん引され、前年比2.9%増となった。
ブラジルは、大豆、コーヒー、綿花、砂糖、牛肉、鶏肉輸出が世界トップで、トウモロコシと豚肉の主要供給国でもある。
ルラ氏はパリで行われたイベントで「第1・四半期の成長率は、わが国が再び世界を驚かせ、世界平均を上回る成長を達成できることを証明している」と述べた。
その上で「昨年は農業が期待ほど拡大しなかったが3.4%の成長となった。今年は農業部門が伸びており、成長をやや押し上げると考えられる」と指摘した。
ブラジル中央銀行が実施した週次の民間エコノミスト調査によると、今年のGDP伸び率は2.13%と予想されている。