スペイン製造業ＰＭＩ、5月は50.5 1月以来初の50超え

[マドリード ２日 ロイター] - Ｓ＆Ｐグローバルが２日発表した５月のスペイン製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）は５０．５と、前月の４８．１から上昇し、好不況の分かれ目となる５０を１月以来初めて上回った。

米関税の一部解除を受けて楽観的な見方が広がった。

生産が小幅に増加した。販売動向の改善のほか、４月と比べて関税を巡る不透明感が和らいだことが寄与した。

ハンブルク商業銀行のジュニアエコノミスト、ヨナス・フェルトフーゼン氏は「スペインは米国市場への直接的な依存度が、ドイツやイタリアなどに比べて限定的だが、世界的な貿易見通し全般の改善に伴う間接的な影響も、寄与している可能性がある」と述べた。

企業の楽観度は３カ月ぶりの高水準。今後１年で経済環境が安定するとの期待が浮上した。