ニュース速報
ワールド

DOGE、マスク氏退任後「リーダー不在」 存続に不透明感

2025年06月05日(木)09時50分

 6月4日、米実業家のイーロン・マスク氏(写真)が発案し、連邦政府の大規模な職員削減とコストカットを急ピッチで進め混乱を巻き起こした政府効率化省(DOGE)は、マスク氏とその補佐役が退任した現在、事実上リーダー不在の状態であることが、議会で開かれた公聴会で明らかになった。写真は5月、ワシントンのホワイトハウスで撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)

Bo Erickson Tim Reid

[ワシントン 4日 ロイター] - 米実業家のイーロン・マスク氏が発案し、連邦政府の大規模な職員削減とコストカットを急ピッチで進め混乱を巻き起こした政府効率化省(DOGE)は、マスク氏とその補佐役が退任した現在、事実上リーダー不在の状態であることが4日、議会で開かれた公聴会で明らかになった。

行政管理予算局(OMB)のボート局長は公聴会で、DOGEに新たなリーダーシップを確立するための努力が進められているものの、現時点ではDOGEの一般スタッフが政権に対応している状態と述べた。

「政権のDOGE担当者とコンサルタントが基本的にDOGEを支配している」とし「リーダーシップを確立している最中」と説明した。

マスク氏は先週、トランプ政権における特別政府職員としての役割を終え退任すると発表。ボート氏の発言で、DOGEの将来とコスト削減への取り組みを巡る不確実性に拍車がかかった格好だ。

ホワイトハウスは、マスク氏が不在でもDOGEの任務は継続するとの姿勢を示している。ただ、政権内部にはDOGEを嫌っている者もいるとされ、DOGEがマスク氏抜きで生き残れるかどうかは不明だ。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

テスラ株空売り筋、マスク氏とトランプ氏の決裂で40

ビジネス

第1四半期のユーロ圏GDP確報値、前期比+0.6%

ワールド

世界食料価格指数、5月は0.8%低下 穀物などが下

ワールド

ウクライナ首都、ロシア空爆で3人死亡 全国で49人
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:韓国新大統領
特集:韓国新大統領
2025年6月10日号(6/ 3発売)

出直し大統領選を制する李在明。「政策なきポピュリスト」の多難な前途

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    日本の女子を追い込む、自分は「太り過ぎ」という歪んだ認知
  • 3
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット騒然の「食パン座り」
  • 4
    50歳を過ぎた女は「全員おばあさん」?...これこそが…
  • 5
    壁に「巨大な穴」が...ペットカメラが記録した「犯行…
  • 6
    脳内スイッチを入れる「ドーパミン習慣」とは?...「…
  • 7
    プールサイドで食事中の女性の背後...忍び寄る「恐ろ…
  • 8
    女性が愛馬に「後輩ペット」を紹介...亀を見た馬の「…
  • 9
    韓国新大統領にイ・ジェミョンが就任 初日の執務室で…
  • 10
    ウーバーは絶体絶命か...テスラの自動運転「ロボタク…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 3
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシストの特徴...その見分け方とは?
  • 4
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 5
    ペットの居場所に服を置いたら「黄色い点々」がびっ…
  • 6
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が…
  • 7
    日本の女子を追い込む、自分は「太り過ぎ」という歪…
  • 8
    ウクライナが「真珠湾攻撃」決行!ロシア国内に運び…
  • 9
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット…
  • 10
    「ウクライナにもっと武器を」――「正気を失った」プ…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 7
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 8
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 9
    ペットの居場所に服を置いたら「黄色い点々」がびっ…
  • 10
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中