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米連邦緊急事態局長官、ハリケーンシーズン「知らない」と発言

2025年06月03日(火)13時55分

 6月2日、事情に詳しい4人の情報筋によると、災害対応を担う米連邦緊急事態管理局(FEMA)のリチャードソン長官は米国にハリケーンシーズンがあることを知らなかったと発言、同局の職員が困惑する場面があったという。写真は2021年12月、ケンタッキー州の災害現場に派遣されたFEMAの移動式指令センター(2025年 ロイター/Jon Cherry)

[ワシントン 2日 ロイター] - 事情に詳しい4人の情報筋によると、災害対応を担う米連邦緊急事態管理局(FEMA)のリチャードソン長官は2日、米国にハリケーンシーズンがあることを知らなかったと発言、同局の職員が困惑する場面があったという。

発言は5月初旬からFEMAを率いるリチャードソン氏によるブリーフィングでなされたもの。文字通りの意味で言ったのか、冗談で言ったのか、または他の文脈で言ったのかは不明だ。

米国のハリケーンシーズンは6月1日に正式に始まり11月いっぱい続く。米海洋大気局(NOAA)は先週、今年は最大で10個のハリケーンが到来すると予想した。

FEMAを傘下に持つ国土安全保障省の報道官は、発言は冗談であり、FEMAはハリケーンシーズンに備えていると強調した。FEMAでは高官が相次いで辞任、職員を削減したり、ハリケーン対策も縮小したりしており、シーズンへの備えが十分にできないのではないかとの懸念が広がっている。

トランプ大統領は州がFEMAの機能の多くを担うことができるとし、FEMAの縮小・廃止を主張する。政権発足以来、FEMAでは全体の3分の1に当たる約2000人の常勤職員が解雇されたり、自発的に退職したりした。

ロイター
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