米鉄鋼輸入関税の影響「軽微」=インド鉄鋼相

6月2日、インドのクマラスワミ鉄鋼相はトランプ米大統領による鉄鋼・アルミニウムに対する関税引き上げ計画について、インドの対米輸出規模が小さいことから影響は軽微にとどまるとの見方を示した。写真は1月、アーメダバードの鉄鋼倉庫で撮影(2025年 ロイター/Amit Dave)
[ニューデリー 2日 ロイター] - インドのクマラスワミ鉄鋼相は2日、トランプ米大統領による鉄鋼・アルミニウムに対する関税引き上げ計画について、インドの対米輸出規模が小さいことから影響は軽微にとどまるとの見方を示した。
トランプ氏は先週、鉄鋼・アルミに課す輸入関税を現行の25%から50%に引き上げる意向を表明。これを受け同日、対米主要輸出国である韓国やベトナムなどの鉄鋼メーカー株は下落した。
米国は鉄鋼の約4分の1を輸入に依存している。大半はメキシコやカナダ、日本、韓国、ドイツといった近隣諸国や同盟国からで、インドの順位ははるかに低い。
同相はニューデリーで行った記者会見で「影響は軽微だろう。インドの対米輸出規模は大きくない」と述べた。
一方、大手格付け会社フィッチ・レーティングは3月、米国への輸出依存度が高い国々が代替市場としてインドを輸出先にした場合、印国内の鉄鋼メーカーや価格に影響が及ぶ可能性があると指摘している。