OPECプラス8カ国、8月に最後の増産か=ゴールドマン

石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国でつくる「OPECプラス」のうちの有志8カ国は、8月に最後の日量41万バレルの増産を実行すると米金融大手ゴールドマン・サックスが1日付の顧客向けのメモで予測した。写真はOPECのロゴ。2023年10月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[2日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国でつくる「OPECプラス」のうちの有志8カ国は、8月に最後の日量41万バレルの増産を実行すると米金融大手ゴールドマン・サックスが1日付の顧客向けのメモで予測した。
OPECプラスの有志8カ国は5月31日のオンライン会合で、7月に日量41万1000バレルの増産を実施することで合意した。これは5、6両月と同規模となる。
8月分の生産水準は7月6日に決定する予定だ。ゴールドマンは、スポット市場の需給構造が比較的引き締まっていることや、夏の季節的な需要などを踏まえると、想定される需要鈍化は8月に増産を取りやめるほどの度合いになる公算は乏しいと分析した。
ゴールドマンは、OPECプラスが9月以降は生産水準を維持すると予想。その理由として2025年第3・四半期に世界経済の減速が見込まれることや、OPEC非加盟産油国の大規模増産を挙げた。
原油価格については、年内の平均が北海ブレントは1バレル=60ドル、米WTIは56ドルになるとの予想を据え置いた。来年は北海ブレントが56ドル、米WTIが52ドルになると予測している。